初恋の思い出

私の初めての恋は中学校一年生の時でした。2つ年上の同じ部活だった先輩に恋をしました。その先輩は私が小学生だった頃、同じ書道教室に通っていてその頃はこわそうな人というイメージがありました。

 

ある日「お前、字が綺麗だな」といきなり話しかけられたことがあり、その時から実は優しい人なのかもしれないというイメージに変わりました。その先輩と中学校で再会し、同じ部活になって毎日放課後顔を合わせているうちに、一生懸命さや優しさ、真面目さなど今まで見えていなかった部分を知れば知るほど惹かれていきました。

 

普段学校内の廊下ですれ違う時はいつも仲の良い男子たちとふざけている先輩が、部活動ではキャプテンを務めみんなをまとめ誰よりも真剣に練習に取り組む姿はとてもギャップがあり、魅力的に映りました。

 

部活で走りながらつい先輩を目で追ってしまう私がいました。辛い部活も先輩がいるから頑張れました。先輩が卒業してしまった後、久しぶりに電車で見かけました。髪が肩まで伸びていて茶髪に染められていてなんだか遠い存在になってしまったように感じました。

 

この機会を逃してしまったらもう会えないかもしれないと思いながら先輩が電車から降りる姿を見送ることしかできませんでした。最後まで見ているだけの恋でした。以降、恋愛運やジンクスなど勉強する女子になりました。

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